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  • vol.1 取締役としての事業参画 − 夢の街創造委員会株式会社 取締役副社長 阿部夏朗






それでは、まず阿部さんが夢の街創造委員会株式会社(ヘラクレス:2484)(以下、夢の街)の取締役になられた経緯から教えて下さい。

 きっかけは、当時在籍していたワイズテーブルコーポレーション株式会社(マザーズ:2798)(以下、ワイズ)で、デリバリー事業の責任者を務めていたことです。そこに当社の代表である中村が営業にきて、加盟をお願いしますということで、その担当として加盟をしたんですけど、途中から「阿部さんも一緒にやってもらえませんか」と誘いを受けました。はじめは上場の責任者というより、事業運営面での責任者をやってほしいということだったんですね。


上場の難しさということについてですが、2つの会社の上場に責任者として立ち会われて、実際にどのあたりが一番難しいと思われますか?

 上場の一番のポイントは、経営者がどこまで腹を括れるかということにつきると思います。どうしても、未上場の会社の社長はワンマンが多いじゃないですか。しかし、むしろワンマン社長じゃないと僕は駄目だと思っています。ある程度、カリスマ性の強いワンマン社長がガンと引っ張っていかないと、上場を目指す位置まではとても来れません。そういうカリスマ性の強い社長は、ほとんどが営業出身で、それはそれですごく良いことだと思うんですけど、そこから上場を考えるにあたって、ある程度割り切れるというか、本気で上場を目指すのかを経営者が理解できるかだと思います。また、それを理解するのを助けられる優秀なスタッフがどれだけいるか、ということでもあると思います。
 どんな社長も、やっぱり良いとこ取りをしたいんですよ。上場のためのコストはかけたくない、上場のための人材も取りたくない、だけど短期間で上場したい、できれば良い証券会社で、できれば良い市場で上場したいと。未上場の会社のどの経営者も大体同じ事を言いますね。でも、それは無理なんです。
 腹を括るというのは、上場をしたいと思ったときに、どれくらいそこに人やお金をかけられるのかを見極められるかということです。結局、何のために上場したいと思うか、それによって得られる利益と、上場のためのコストのバランスをどれだけ社長が見極められるのかっていうことでもあるし、それを僕らが伝えられるのかっていうことだと思います。


 上場する段にあたっては、いろんなステークホルダーが集まってきます。証券会社であったり、VCもそうですけど、あと上場のコンサルティング会社だとか、税理士であったりとか、主幹事以外の証券会社だったり、いろんな人がみんな好き勝手言うんですよ。その中でしっかりとした判断軸をもっていないと経営者自身が迷ってしまう。みんな基本的に責任はないですし、それぞれがそれぞれの商売の中で、自分の商売の利害関係の中で発言するわけですから。そのような方々とのやりとりを、基本的に私が対応しましたが、もしワイズでのいろいろと失敗した経験がなければ、その都度いろいろな人に振り回されていたと思います。



--------------------【阿部 夏朗氏プロフィール】--------------------
1975年7月19日 東京都に生まれる。
1998年3月  東京工業大学工学部経営システム工学科卒業
1998年5月  アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア株式会社)入社
2002年8月  株式会社ワイズテーブルコーポレーション入社
2002年10月 同社経営企画室長
2004年10月 夢の街創造委員会株式会社 入社 取締役就任
2004年11月 同社取締役副社長就任(現任)


夢の街創造委員会株式会社


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インタビューINDEX
vol.1 取締役としての事業参画
vol.2 自分の存在意義
vol.3 ベンチャーでの挫折を経験して
vol.4 経営者感覚とオーナーシップ

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