• HOME
  • vol.3 株式公開となるまでに感じた組織の変化 − 株式会社ディー・エヌ・エー 山口真由




これまで苦しい状況はありませんでしたでしょうか?

 (楽天のような)ショッピングモール事業を開始した時期ですが、なかなか営業数字があがらず、みんな「つらい!」のオーラを発していましたね。営業力の強化が最大の課題でしたが、そう簡単に目標を突破することはできませんでした。それでも営業部長を中心に、あの手、この手とあらゆる手法を試していきました。当初は、設定した目標に対して、達成度が60%程度だったものが、次第に80%へ、そして、目標を達成するまでになり、このときの執念は凄まじいものがありました。

 ショッピングモールサービスを開始してからも、幾度となくデザイン変更が繰り返され、制作チームも大変でした。昨日言われたことが明日には変わっているということの繰り返しで、当時、制作チームの代表として経営会議に出席していたのですが、決定事項をメンバーに伝えると、なんでOKして帰ってきたんだ!と迫られる状態で、会社とメンバーの板ばさみになる時期が続きました。サイトを作っている横でサイトを作り変えるミーティングが行われたりと、制作に携わる人間にとっては何のために作っているのか、目的を見失いがちになることもありました。
 当時は、オフィスも狭く、仕事をする場としては劣悪な環境だったと思いますが、この会社には「なんかあるんじゃないか?」という期待感が強く感じられたため、こうしたいくつもの苦しい時期を通り越して、さらに成長していくことができたのだと思います。今でも、この苦しい時期を一緒に乗り越えた仲間は、信頼感がありますね。



創業時より事業参画し、株式公開企業となるまでを振り返ってみて、どのようなことを感じますか?

 そうですね・・・。特に、ここ1年で感じることですが、会社組織としての仕組みが整備されてきて、器がしっかりしてきたな、と感じます。特に採用面では顕著に感じていて、人を育てていくだけの余裕ができてきたと思います。定期採用として、公開前より新卒採用をしていますが、年々採用人数も増えていますし、中途採用を見ても専門性の高いプロフェッショナルな人達が力を発揮できる環境が出来てきたと思います。やはり、株式公開をしたことが大きいのではないかと思っています。
 私自身は出産のため、今年の5月まで産休を頂いていたのですが、また戻って働けるという点でも、約1年前の組織とは大きく変革していると実感しています。若手はしっかり働けとばかりに、立上げの頃から走り続けて、相当仕事をこなしてきたので、DeNAに来てから、友達を何人失ったことか知れません(笑)。もちろん、冗談ですが、様々な活躍の場が用意された魅力的な組織になってきたと感じています。



山口さんご自身の経験も踏まえて、若手経営人材へ一言お願いできますでしょうか。

 私の場合は、DeNAの創業時より参加でき、とてもラッキーでした。南場をはじめとする経営陣や他のメンバーが、経営やマーケティング、システムのプロフェッショナルでしたので、非常に成長する機会を得られたと思います。南場たちは、仕事にとても厳しく、一切妥協がなかったので、相当鍛えられたと思います(笑)。
 皆さんには、DeNAに来て起業やベンチャーの立ち上げに参画する前にプロとしての力と自信をつけて欲しい、と思います。自分は何ができて、どんなことで役に立てるのか、そういう力をつけてからの挑戦でも遅くないと思います。若手の間は、とにかく色々なことに挑戦できる環境で、しっかり働いて、自分を成長させていければ、楽しい人生が切り開けると思います。がんばって下さい。


--------------------【山口 真由氏プロフィール】--------------------
1972年生まれ  東京都出身
1995年 3月   早稲田大学第一文学部卒業。
           大手総合広告代理店、総合情報誌出版企業を経て、
2000年10月   株式会社ディー・エヌ・エーに参画。
2005年 2月   同社が東証マザーズに株式公開を果たす。


株式会社ディー・エヌ・エー


------------------------------------------------------------------


インタビューINDEX
vol.1 新しいサービスを築くというやりがい
vol.2 DeNAの事業の変遷
vol.3 株式公開となるまでに感じた組織の変化

インタビューtopへ