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  • vol.2 一気にIPOするために − エン・ジャパン株式会社 取締役 営業部長 鈴木 孝二





エン・ジャパン設立にはどのような狙いがあったのでしょうか?

 一気にIPOをすることです。当時の日本ブレーンセンターは、もともとIPOをしようとは考えていませんでした。ところが、皆さんもご存知のように1999年11月に東証マザーズが、その翌年2000年の5月にナスダックジャパン(2002年12月より現「ヘラクレス」)が設立されたことによって、株式市場に大きな変化が起こったのです。


 新興市場ができたことで、株式公開までのハードルがぐっと低くなり、多くのベンチャー企業がIPOを強く意識するようになっていきました。競合企業でも、株式を公開して一気に資本力を高めようとする動きがありましたので、私たちとしても資本力で差をつけられると今後の事業展開がやりにくくなるだろう、と感じていました。よりクオリティの高いサービスを追求し、事業をより大きく成長発展させるためにも、「一気にIPOをして、資本増強を図ろう。」となったわけです。
 お話しましたように95年に総合転職情報サイトを立ち上げて以来、まるまる5年は投資の期間でした。2000年近くになってようやく収益があがるようになってきて、インターネットの普及が加速し始め、市場の追い風も受け、一気に成長する兆しが見えてきたのです。



そこで、分離独立してIPOを早期に実現しようと・・・

 実際に会社設立から約1年半でIPOをしたのですが、設立時は日本ブレーンセンターからの転籍組14〜15名でスタートした小さな組織でした。ただし、明確に高い成長を意識していましたので、通常であれば無茶だと思ってしまうようなことも、ほとんど無理だと思われるような目標も何とかクリアしていったわけです。
 エン・ジャパンは、私も含めて、スーパースターが集まって設立されたわけではありません。でも、正しいことを突きつめてやっていけば必ず成功する、という強い信念を持った企業風土を醸成していきました。正しいことを追求して、お客様に評価して頂ければ、結果が出る。それを信じて事業に邁進できたからこそ、無理だと思われるようなものもクリアしていけたのだと思います。



鈴木さんはどのような役割を担っていたのでしょうか?

 設立時の組織は営業が4〜5名の小さな所帯でしたが、私はとにかく売上を上げ、営業体制を作りあげることと、人材を採用し教育をしていくことに集中しました。まだ顔も知らない(採用していない)多くの仲間があげるであろう売上が、目標数値に盛り込まれていますから。
 まずは、営業ですよ。その間に、人を採用して。採用した人には、「よし、行くぞー。」と言った勢いで、営業に動向し、教育するわけです。それを猛スピードで回転させて、営業体制を構築していきました。



設立と同時に、もの凄いスピードで成長していきましたが、教育ではどのような点を重視しましたか?

 急成長している組織では、あれこれ複雑な教育をするのは難しいだろうと思っていますので、できるだけシンプルにすることを考えました。何が素晴らしくて、何がダメか、ということを単純明快にして、それを浸透させていきました。結果を出せ、言い訳をするな、と。
 雰囲気づくりや、演出には気を配りましたね。個人によって接し方はばらばらですが、どうしたら結果が出るようになるかというフォローはしっかりしていました。後は、まだいけるぞという雰囲気を演出したり、お祭りやイベント的なノリを生み出したりして、一種の興奮状態を作り出していました。頑張って結果が出るようになってくると、みんな輝き出すんですよ。正しいことをして、結果が出ると面白いと感じるじゃないですか。だからこそ、結果を出すことが大切だと思っています。
 人材が採用できることを前提に、まだ見ぬメンバーの分の数字が目標数値に加わっていましたので、採用したメンバーを早期に戦力化することは非常に重要です。目標はクリアするために設定しているのですから、一つ一つ積み上げていくしかありません。IPOも目標の一つでしたが、2001年6月にナスダックジャパンにて株式を公開させました。



--------------------【鈴木 孝二氏 プロフィール】--------------------
1971年生まれ 愛媛県出身
1995年3月 同志社大学商学部卒業
1995年4月 株式会社日本ブレーンセンター入社
2000年1月 エン・ジャパン株式会社設立と同時に、取締役に就任
2001年6月 同社がナスダックジャパン(現ヘラクレス)にてIPOを果たす。
 取締役 営業部長として、同社の急成長を牽引する。


エン・ジャパン株式会社


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インタビューINDEX
vol.1 エン・ジャパン立ち上げの経緯
vol.2 一気にIPOするために
vol.3 株式公開後の展開
vol.4 今後どのように歩むか

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