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  • vol.3 株式公開後の展開 − エン・ジャパン株式会社 取締役 営業部長 鈴木孝二 





IPOをしたことで意識的な変化はありましたでしょうか?
 
 IPOをしたからといって、大きく意識が変化することはありませんでした。根底にあるのは、立てた目標は必ず達成するということです。ただ、考えなければならないことの大きさはIPO前に比べるとデカくなったと感じます。

 2000年の設立時には、日本ブレーンセンターのデジタルメディア事業部が運営していた『[en]社会人の転職情報』を引継ぎ、スタートを切りました。設立後すぐに、人材紹介情報サイトとして『[en]転職コンサルタント』を立ち上げ、同じ年の7月には派遣情報サイトとして『[en]派遣のお仕事情報』をオープンさせ、3つのサイトを運営する体制を急ピッチで整えました。3つのサイトの全面リニューアルや各サイトの機能強化を通して、クオリティの向上を図って参りました。そして、一定の準備期間を経て、2004年には新卒採用情報サイト『[en]学生の就職情報』を、さらに2005年にはアルバイト情報サイト『[en]本気のアルバイト』を立ち上げ、幅広いニーズに対応できるようサービスの強化に努めています。
 2004年、2005年と2つのサイトを新たに展開しましたが、どういうマーケットに進出していくかということは、代表の越智をはじめとする役員を中心に議論を重ねて決めています。その時に、重要視しているのは3つの観点です。社会正義性、独自性、そして収益性です。正しいことを追求するという理念。独自のモデルへのこだわり。そして、高い収益を実現する。それらに照し合せてエンらしい事業であるかどうかが重要です。
 いずれのサービスにしても私達の原点は、求職者に徹底的に尽くし、客観的な立場から企業の魅力を伝えていくことにあります。それにより、ミスマッチを減らすことで、求職者に喜んで頂き、企業にとっても採用効果に徹底的にこだわったサービスを提供しています。インターネット広告という事業を展開しながらも、求人企業への独自取材や、原稿作成などリアルな部分に手間をかけることにより、クオリティの高いNo.1の総合求人情報サイトを目指しています。


そこで、分離独立してIPOを早期に実現しようと・・・

 実際に会社設立から約1年半でIPOをしたのですが、設立時は日本ブレーンセンターからの転籍組14〜15名でスタートした小さな組織でした。ただし、明確に高い成長を意識していましたので、通常であれば無茶だと思ってしまうようなことも、ほとんど無理だと思われるような目標も何とかクリアしていったわけです。
 エン・ジャパンは、私も含めて、スーパースターが集まって設立されたわけではありません。でも、正しいことを突きつめてやっていけば必ず成功する、という強い信念を持った企業風土を醸成していきました。正しいことを追求して、お客様に評価して頂ければ、結果が出る。それを信じて事業に邁進できたからこそ、無理だと思われるようなものもクリアしていけたのだと思います。


業績も順調に伸ばしてこられていますね。

 おかげさまで事業が成長することができていますが、決して順調だとは考えていません。順調かどうかは、外から見た人が評価するものだと思います。自分たちは自分たちのことを順調だと思ってしまっては、そこで成長が止まってしまいます。


では、課題として感じることはありますか?

 組織の大小によらず企業経営にはいろいろな課題がありますが、なかでも組織が大きくなってきたことで最近感じるのは、物理的に“思い”を伝えるのが難しくなってきていることです。企業の方向性や思いを、そこで働くメンバー自身が共感し、共有できていなければ、組織としての高いパフォーマンスを発揮することは難しいと思います。


--------------------【鈴木 孝二氏 プロフィール】--------------------
1971年生まれ 愛媛県出身
1995年3月 同志社大学商学部卒業
1995年4月 株式会社日本ブレーンセンター入社
2000年1月 エン・ジャパン株式会社設立と同時に、取締役に就任
2001年6月 同社がナスダックジャパン(現ヘラクレス)にてIPOを果たす。
 取締役 営業部長として、同社の急成長を牽引する。

エン・ジャパン株式会社

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インタビューINDEX
vol.1 エン・ジャパン立ち上げの経緯
vol.2 一気にIPOするために
vol.3 株式公開後の展開
vol.4 今後どのように歩むか

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