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  • vol.4 株式公開への道のり - シナジーマーケティング株式会社【ヘラクレス:3859】 取締役副社長 田畑正吾




その後、四次元データ社と組むことになりましたが、どのような背景があったのでしょうか。

 当時はCRMを全面に打ち出しつつ、コンサルティング会社のイメージで売り出していました。しかしシステムは自前でやらなければいけないという思いがあったため、開発はすべて自前でやってきました。コンサル会社としての見せ方は、お客様受けはよかったんですね。ただ、プログラマーやSEなどの開発者から見たときには、インデックスデジタルという会社はまったく魅力がないと思われていたと思うんですよ。いろいろ求人を出してはみたものの、新規採用がまったくできなくなってしまったんですね。
 メール配信システムを始めてすでに3年ほど経っていたので、現状のシステムを上回る開発をして、お客様に打ち出していく必要がありました。それで必死に開発者の採用を考えていたのですが、結局採用ができなかったんですね。

 そこで、外注に出すという選択肢もあったとは思います。ただし、私たちとしては、システムはある一定の頻度でトラブルが発生するものと考えておりますし、トラブルが発生したときにいかに迅速に対応するかがお客様の満足度に直結するのではないかと思っております。そのため、24時間365日サポートできるような体制が望ましいわけです。それを外部にお願いするとなれば、対応はしていただけるとは思いますが、ある程度価格競争力のある値段でしか提供できないという事情もあったので、コスト的にフルサポートは難しいと思いました。開発者の人数も足りない、外注もできないという状況に立たされ、究極の選択として技術力のある会社と組むという結論になりました。そこで谷井と2人で半年かけて提携先を探し、出会ったのが四次元データ社でした。


それからシナジーマーケティングの体制になったのですね。

 そうですね。まず、四次元データとは共同で持ち株会社を作ったのですが、作る前の段階でVCや事業会社に事業構想を説明し出資をいただきました。それで、四次元グループという会社を作りました。持株会社の下に、インデックスデジタルと四次元データの2社がある体制ですね。上場を視野に入れる頃には、3社で100名近くの規模になっていました。この3社体制は内部的には上手く機能していたのですが、外部から見ると無駄な費用や労力を使わなければいけないのではと思われますし、結局のところインデックスデジタルも四次元データも良いサービスを提供していく会社を作っていきたいという気持ちは同じでしたので社名や体制にこだわらずシナジーマーケティングとして一つに統合しようということになり、現在に至ります。


上場は設立当初から意識はしていたのですか。

 特に意識はしておりませんでした。事業がある程度拡大してくると、少しずつ大きな企業と取引できるようになってきたのですが、新規取引をしようと口座を開く段階で話が進まなくなってしまう事もありました。担当者はフットワークも軽く、良い会社だと思っていただけていたとしても信用がなかったんです。それを聞く度に悔しい思いをしていましたね。自分達としては信念をもってやっていたのですが、外部から見たら単なる学生ベンチャーの延長線上の会社なんじゃないかと見られていると感じることもありました。そう見られないようにするには、しっかりとオーソライズされた存在にならなければという思いから、上場を意識するようになりましたね。


御社で活躍できる人材像や実際に活躍しているのはどのような方たちですか。

 人材に関しては当社に限らず、やはり自ら考えて行動できる人ではないでしょうか。あとは、その動き方がはずれていない人ですね。物事の本質を見極める能力や相手が何を考えているのかを読み取れる力だったりですね。選考の際に見るポイントとも言い換えられますが、たんに技術力があるとか経歴がきれいだとか頭が良さそうだとか、活躍している人はそういう感じではないんですね。
 会社としては、まだまだ生まれたばかりの会社ですし、5年後、10年後は想像もつかないような大きな会社になる可能性を秘めていると思っております。今の段階で入っていただいても創業当初のようなチャンスはいっぱいあります。
 「そうしたチャンスをつかみ、成長したい」、「もっともっと新しいことにチャレンジしたい」、そうした熱い気持ちで周りを巻き込んでいくようなタイプの人に来て欲しいと思います。


今後、中期的にみた会社のビジョンと田畑さんご自身のビジョンをお聞かせ下さい。

 社会的にはまだCRMの考え方が一般的ではないと思っています。会社としては、5年、10年経ったときにインターネットを活用したCRMマーケティングをするのではあれば、まずシナジーマーケティングに相談に行った方が良いと言われるような会社になっていたいと思います。個人としてのビジョンでは、上場はしたものの、まだまだ新興ベンチャーだと思っていますので、しっかりと安定的に成長している会社だなと思われるよう、市場での高い評価をいただけるような経営を意識してやっていきたいと思います。



--------------------【田畑 正吾氏プロフィール】--------------------
1971年7月10日生まれ
1995年3月 神戸大学経営学部卒業
1995年4月 株式会社日本興業銀行入行
2000年1月 株式会社インフォキャスト設立、取締役
2000年9月 インデックスデジタル株式会社設立、取締役副社長
2005年6月 シナジーマーケティング株式会社設立、取締役
2006年7月 同社 取締役副社長(現任)


シナジーマーケティング株式会社

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インタビューINDEX
vol.1 銀行を飛び出し、ベンチャーの創業に参画
vol.2 創業1年での事業売却、そしてCRMビジネスの立ち上げへ
vol.3 創業時の営業戦略と事業展開
vol.4 株式公開への道のり

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